相互理解促進活動

和太鼓のリズムに感動のオシ市民

osh大盛況だった「中央アジア+日本」対話5周年記念コンサート 6月5日(金)夜7時オシ・ドラマ劇場で和太鼓の音が鳴り響いた瞬間、会場を埋め尽くした700人を超える観衆は静まり返り、いよいよ3ヶ月間かけて準備したコンサートが始まりました。休憩なしの2時間のコンサートにはJOCV隊員で日本舞踊の名取である明石絵里子隊員、お箏の演奏者である伊藤寛子隊員も出演し、日本の古典芸能を披露しました。

今回キルギス日本センターはキルギス南部の中心都市であるオシ市にて、在キルギス共和国日本大使館、JICAキルギス共和国事務所およびオシ国立大学と4者共催で、「中央アジア+日本」対話5周年を記念し、「日本の響き」と銘打ってコンサートを行い、オシの市民に日本の音楽文化、舞台芸術に触れてもらう機会を提供しました。今回のオシ公演には在キルギス共和国日本大使館の飯塚臨時代理大使もビシケクから出演者と一緒に移動し、コンサート会場に集まった観客に挨拶をしていただきました。
2時間の演奏が終わったあと、観客は口々に「すばらしい、感動した」と駆け寄って出演者に話しかける場面もあり、大きな反響に出演者一同、ビシケクから片道11時間マイクロバスで移動した疲れも吹っ飛んでしまいました。
今回の公演に向けて準備中に大江戸太鼓の中心メンバーのうち2名が大学の卒業試験で参加できず、また直前になって日本研修にも参加したメンバーが2名急病で倒れるというハプニングがあり、急遽若手のメンバーで補強して演奏に臨みました。演奏前には幾分不安も
ありましたが、ふたを開けてみると若手メンバーの成長がはっきり分かるうれしい成果もありました。また、公演直前にキルギス剣道連盟の協力を得て、ビシケクから2名の剣士が参加することになり、舞台では太鼓の音をバックに立会いを演じました。2名の剣士が防具をつけて登場すると会場が一瞬どよめきました。
オシ・ドラマ劇場の夜の公演に先立って、今回共催者になってもらったオシ国立大学の大講堂で昼1時から学生や大学関係者を対象に演奏を行い、300名を超える観衆は日本のリズムとメロディーに大きな拍手を送っていました。
事前の宣伝はオシ大学の協力を得て、オシ市役所関係先やオシ・テレビ、地元新聞、ラジオなどで行い、オシ・ドラマ劇場の前面に6m×5mの大きなバナーも吊りました。そのほか、オシ市内全域にポスターを張りました。その結果、オシでは無料のコンサートには人が集まらないというジンクスを破っての大盛況のコンサートとなりました。

 


 

大盛況だった「さつき祭」

satsuki seitek2009年5月30日キルギス日本センターは恒例の春の日本文化祭、今回で5回目の「さつき祭」をキルギス国立美術館の会場を借り切って催しました。

今年の「さつき祭」のスローガンは「子供たちに平和な空を」で、丁度6月1日の国際児童デーに呼応したものです。このスローガンにsatsuki_shyodou 2009は二つの大切な言葉が含まれています。「子供」と「平和」です。そのことを特に私たちは祭の中で強調することで来場された方々が改めて平和の尊さや未来の世代に平和な空を引き継ぐことの意義を考えてもらえばと思いました。
「さつき祭」の中心イベントは多くの子供たちが「地上に平和を」のテーマで描いた絵画コンクールです。この絵は現在キルギス日本センターの中に掲示されています。「さつき祭」に先立つこと2ヶ月間、いろいろな地域のさまざまな年齢の子供たちにこのテーマで絵を描いてもらいました。「さつき祭」には100枚の絵が集まりましたが、その中から特に優れた36枚の絵を会場に掲示し、「さつき祭」の来場者に投票で審査してもらいました。来場者がもっとも気に入った絵の中で投票数が一番多かったものの上位3人を表彰しました。そして絵を描いた子供には閉会式の際に表彰状と記念品が贈られました。 
「さつき祭」のプログラムはいつもの通り「大江戸太鼓」グループの和太鼓の響きで始まります。会場の美術館の前の広場に来場者が集まったところで、在キルギス日本大使館の飯塚臨時代理大使、JICAキルギス共和国事務所丸山所長の挨拶が始まりました。飯塚臨代は挨拶のなかで、「…今年の『さつき祭』は『子供たちに平和な空を』のスローガンで開催されていますが、この明るい空が広島までつながっていることに思いをいたして、皆様方がこの機会にあらためて平和の意義について考えていただければ幸いです。」と指摘されました。これは私たちが今年の「さつき祭」で一番大切に考えていたことでうれしく思いました。 
satsuki_ikebana 2009来賓挨拶の後は、小さなキルギスの子供たちによる舞踊の披露です。キルギス青少年センター「セイテック」の舞踊グループ「ウルィプカ(微笑)」が今年もまた素敵な踊り「ジャイロー(夏の放牧地)」を演じてくれました。そして、踊りのあとこの子供たちの手から沢山の風船が空に放たれました。今年の「さつき祭」はこのように子供たちが子供たちに贈り物をすることで始まりました。 
10時半から各コーナーは来場者のために開放され、お客様たちは思い思いのコーナーで日本文化を体験しました。今年も「書道」、「折紙」、「日本の武道」、「浴衣着付け」、「日本式マッサージ」、「日本語で遊ぼうコーナー」、「茶道」、「生け花」、「日本の伝統遊び」、「陶器製作」、「盆栽」など多彩なコーナーが来場者を楽しませました。さらに今年初めて参加したのは、「ペーパークィリング」、環境保護グループ「BIOM」の展示、日本のアニメ愛好家の団体「AnimeSki」の「アニメとコスプレ」コーナーです。そのほか、今年、特に人気があったのは顔出し写真コーナーで日本の新郎新婦の写真パネルに顔を出して写真を撮ったり、大変賑わいました。また日本センターの職員が2ヵ月半かけてこつこつ製作した武者ねぶたの脇では記念写真の列が出来るほどでした。 
多くの来場者が異口同音に「今年は例年になくコーナーの数が多い」と喜んでいました。その中でも人気コーナーは「書道」、「茶
道」、「日本の武道」、「ペーパークィリング」と「パネル写真コーナー」でした。 
小さなお客様のために今回、美術館のホールでキルギス国立人形劇団が人形劇を演じました。この美術館のホールでは各コーナーとは別にさまざまな出し物を行いました。遠方のタムチ、ナルィン、シャブダン・アタのそれぞれの中等学校から生徒たちがやってきて日本の歌や踊りを披露しました。ビシケクの女子大生がお箏の演奏をしたり、日本舞踊「扇」を踊りました。ホールでの最後の出し物は「日本語わいわい大会」です。これはビシケクで日本語を専攻する3大学、1センターの学生たちが日本語の知識を競うもので頓知や演技力がものを言います。今年はビシケク人文大学の学生グループが優勝しました。 
以上のほか、JOCV隊員が活動する機関や組織で作られたさまざまな製品の即売コーナーもほとんど完売の状況でした。 
5時間の間、どのコーナーも人が絶えることがありませんでした。来場者が次から次へと入れ替わりました。おそらくこの「日本文化の島」にやってきたビシケク市民は1500名を下らないでしょう。そして「さつき祭」はこれからも春から夏にかけてのこの時期、ビシケク市民の恒例の祭となるでしょう。 
第5回「さつき祭」は和太鼓の演奏と日本センター浜野所長の挨拶で締めくくりました。30分の間太鼓の響きに魅せられた人々は身じろぎもせず「さつき祭」の閉会を惜しみました。 
「さつき祭」の準備に参加された人々、来場された人々に心より感謝します。